保護者

新型コロナウイルスの影響で、家計が急変し奨学金に頼らなければ進学ができない高校生も増えています。このページでは主に保護者の方にむけて奨学金の制度の紹介や、受給の方法を紹介しています。

はじめに
この冊子を手に取られたみなさまは、「子どもの教育費足りるのかしら?」「進学は諦めてもらおうか?」と心配したり、悩まれたりしていらっしゃるかもしれません。

日本では、子どもの教育費を親が負担する割合(私費負担)が他の国に比べて高いので、 子どもに十分な教育を与えるために、親は常にお金の心配をしなければなりません。新型コロナウイルス感染症の前から、日本では大学生の約半数は奨学金を利用していました。 コロナという突然の災害で、減収、失業、廃業などになった方にとっては、子どもの教育資金の心配はとても大きいでしょう。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、令和2年4月から低所得家庭の子どもは給付型奨学金と大学や専門学校の学費免除を同時に受けられる「高等教育の修学支援新制度」が開始されました。大学独自の奨学金や、民間の給付型奨学金なども増えています。日本学生支援機構の貸与型奨学金の利子などもとても低くなっていますし、万が一、大学卒業後に就職などがうまく行かない場合には、収入額に応じて奨学金の返済額が変わる所得連動返還方式も始まり「返せない」不安も減っています。 国は「お金がなくても進学を諦めないで」という方針に大きく舵を切っています。

少子高齢化が進む日本では、一人一人の子どもが望む教育を受け、しっかりと自立していくことはとても重要です。子どもたちの進学の夢をかなえることは、決して贅沢なことではなく、日本という国の未来のためにも必要なのです。

奨学金や様々な福祉貸付の制度は、情報も点在していて内容も難しく、「よくわからない」という声を受けて、キッズドアができるだけわかりやすく、丁寧に、「教育に使えるお金」についてまとめてみました。

この1冊が、あなたとお子様の未来を明るく照らす一助になれば幸いです。